2011年8月29日月曜日

夢のような三日間④

翌日、3:00に目覚めると、満点の星空。うれしくなって、もう一眠り。

4:00起床。

まだ薄暗いけれど、きれいに晴れてます。

早速平湯峠に向かいます。

平湯峠までは車で入れます。

その先の乗鞍スカイラインはマイカー規制。自転車天国です。

平湯峠で準備をしていると、ふもとから湧き上がってきた霧も薄くなって、完全に晴天です。

6:00にスタート。

このコースは、登り始めが一番キツイです。

昨日の疲れが抜けていないため、すさまじく苦しい。
夫婦松駐車場まで、何度も戻ろうと思いました。

でも、やはり20分を過ぎたあたりから、体が負荷に慣れてきて、楽になります。

コーナーを曲がると、真正面から朝日が照りつけます。光のシャワーを浴びているようです。

淡々と高度を稼いでいると、やがて絶景が始まります。アルプスの山々が疲れを忘れさせます。

気がつくと、もう森林限界です。

たまに通るバス以外は、何も通りません。
乗鞍スカイライン独り占め状態です。

桔梗平まで上がって来ました。

息を呑む風景が広がります。

これから向かう畳平方面。


振り返れば穂高連峰と槍ヶ岳。


雲ひとつ無い、どピーカン。
CAAD9と穂高連峰。



あまりの神々しさに目頭が熱くなってきます。

畳平到着。



ベンチに座って、しばらく放心状態でした。

いつまでもここに居たい気持ちでしたが、後ろ髪を引かれつつ、下山開始。

ますます美しい穂高。


今来た道を振り返ります。


ここの下りは怖いです。
雲の中に飛び出しそうです。


そう言えば、一昨年は、乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムに出場した際に、暴風雨の中、ここを下って来ました。
あのときは、一面の雲と暴風で、周囲の景色は全く見えなかったんで、こんな怖い所とは思いませんでした。

悲しくなるくらい美しい穂高。


とうとう、平湯峠に戻ってきてしまいました。


二日間の表裏乗鞍。

満喫しました。
今年は、もうこれで心残りはありません。

また来年!

※おまけ①
帰りにまだ行ったことの無い新穂高温泉に行って、新穂高ロープウエイに乗りました。
標高2,100メートルの西穂高岳の中腹まで行けるので、ちょっと期待してましたが、全く期待はずれでした。
ついさっき、自転車で2,800メートルまで上がった事を忘れていました。
感動はまったくありませんでした。

※おまけ②
長野側の乗鞍エコーラインと岐阜側に乗鞍スカイラインは、完全マイカー規制されており、バスとタクシーしか入れません。
両方とも完全に自転車天国です。
しかし、最近マナーの悪い自転車が増えてきて、事故が多発しており、自転車禁止になりそうな雰囲気だそうです。
乗鞍に自転車で上がれないなんて、耐えられません。
是非マナーを守って、いつまでもこのヒルクライムの聖地を守りましょう!!

夢のような三日間③

レース終了後、岐阜側に向かうため、安房トンネルを経由して平湯温泉へ。

いつも入っている温泉で疲れを癒し、明日の出発点の平湯峠と、本日の宿泊地の「ほうのき平」をチェックしながら、食料買出し。

この辺もコンビニが無い!

結局、高山近くまで走りました。

無事食料調達完了。

ほうのき平に定着。


暮れて行く山々。


明るいうちに、ビール4本空けました。

で、これ。
高山の蔵元の酒。


暮れなずむ空を見上げながらやる一杯は至福の時です。
オレって、ホントに幸せ。

いつのまにか二本に。


ランタンが灯ります。


なんていい雰囲気なんだろう。


言葉は要りません。

今日の夕食。


暗闇の中のランタンの温もり。


二日目の夜も、静かに更けて行きました。

夢のような三日間②

さて、乗鞍は、今年の私にとってのヒルクライム最終戦です。

昨夜は、結構な雨が降りましたが、朝はまずまずの天気。

集合時間が6:00と早いので、速攻で準備。
レース会場へ。

あいにく、乗鞍岳は雲に隠れて見えません。


私は、男子Fクラスで7:18スタート。


KJTは男子Cクラスで、なんと約1時間遅れの8:12スタート。

お互いの健闘を誓い合い、先にスタート。

スタート直後は、結構なペースで登り始めます。
速度は20キロ越えてます。

少し速いかなと思える選手2人にぴったりと付いて行きます。

冷泉小屋のだいぶ手前まで付いていったのですが、このままムリして付いて行くと、15、6キロ地点の激坂が対応できなくなりそうだったので、少しペースを落とします。

で、その激坂。
インをダンシングで抜けていく脚力はまだ残っていました。
でもキツイ。

位ヶ原山荘前で、水を取って飲んだら、少し回復。

ここから森林限界です。
雲の上に出ました!

晴れてます。青空です。

なんか、すごくいいコンディションです。身体も心も天気も。

残り2キロでさすがにガクッときましたが、まだ何とか頑張れます。

残り200メートルでスパート。

ゴールに飛び込みました。

心臓が口から飛び出すかと思いました。

選手待機所までの間、あえぎ通しでした。

澄んだ青空、たくさんの仲間たち。




今年のレースが終わりました。
燃え尽きました。
大満足です。

KJTのゴールを待たずに下山。

途中、がむしゃらに上っているKJTとすれ違いました。ガンバレ!と声をかけて下って行きます。

スタート地点に着くと、携帯で結果の速報が見られるとの事。

早速見ました。
なんと、1:31:05。

去年より10分も短縮しました。

駐車場で待っていると、程なくKJTも帰着。
いいペースでゴールできたようです。

KJTは、月曜日から仕事があるため、速攻で帰ります。

私?

実は私は月曜、火曜と夏休みです。
これから、岐阜側に行って、車中泊。明日、岐阜側から乗鞍スカイラインを使って再度乗鞍に上がります。

ダブル乗鞍を敢行します。

KJT、ゴメン。
一人で上って来るヨ。

夢のような三日間①

8月27日、乗鞍に向かいます。

諏訪湖。


KJTとは、みどり湖PAで待ち合わせ。

一緒に乗鞍入り。

乗鞍は、本当に特別です。
近づくにつれ、胸が熱くなります。

わき目もふらずに乗鞍に直行しました。

いつもの駐車場に定着。


今年も来たんだ、という実感で、なんか目頭が熱くなります。
でも、今年は、試走規制が厳しく、一切の試走が出来ませんでした。

明日の朝メシを買うために、KJTと一緒に、下の商店まで買出し。(試走ではありません。)
なんせ、乗鞍にはコンビニが無く、一番近いこの店でも、相当下らなければなりません。

買出しは、真田幸村号。
そうです、今年は連れて来てやりました。

でも、真田幸村、おまえ重すぎ。 帰りの登りがしんどいのなんの。
試走できなくても、これで前日の練習はお腹いっぱいの感じです。

駐車場に戻って、いつものように酒盛り。
なんでこんなに楽しいんだろう。

酒飲んだあと、まだ時間があったので、ディレイラーの調子を見がてら、CAAD9で受付会場のブースをぶらつきました。

と、自転車の重量を測る秤が置いてあり、誰でも自由に測れます。
こわごわ測りました。

周囲にいた人達が集まって来ます。

いったい、あのフルアルミのCAAD9はどのくらいの重さなのか、と興味津々の様子。

なんと、自分でも驚きました。7.48キロ。

そこらのカーボンより軽いです。
みんな驚いていました。

まあ、お金はかけてますから。
ますますCAAD9がいとおしくなりました。

青く澄んだ空とこうもり。(点みたいなやつ。)


温泉入って、いつものメープルでメシ食いながらまた酒飲んで、車に入ったら、いつものように爆睡。

こんな感じで、乗鞍は始まりました。

2011年8月20日土曜日

乗鞍前の調整

乗鞍一週間前にもかかわらず、あまり天気が良くないのを理由に、先週交換した、ケーブル類と、シートポストを交換して変化した、サドル高と、サドル後退幅の調整に、まったりと14:00くらいから荒川に向かいました。


まず、一番気になっている、リアディレイラーの変速調整。

マニュアル通りに、セカンドギアに入れて、シフティングレバーを遊び分だけ操作した状態で、音鳴りする状態にすると、ハイからローに下げていく時には何の問題も無いのですが、ローからハイに上げていく時に、全然グダグダになってしまいます。

何とか妥協点を見つけましたが、あまり良い気持ちではありません。

まあ、乗鞍では、前はインナー、後ろはロー3枚くらいしか使いませんので、何ということも無いのですが・・・。

そして、シートポスト。

新宿の某店で見つけて、一目惚れ。11,550円の値札が付いていましたが、何と8,820円に下がっていました。

英国のUSEという会社のALIENというシートポストです。


ちなみに、「ALIEN」って、「ありえん」と読むのではなく、「エイリアン」と読むのですヨ。
が、重量は、「ありえん」くらいに軽いです。

クランプが芸術的です。


アルミでありながら、何と実測160gです。
ネットで調べると、耐久性も折り紙つきだそうです。

今までのシートポストが、約260gでしたので、シートポストだけで100gの軽量化を果たしてしまいました。
ただ、調整幅が少なく、今までより若干サドル後退幅が少なくなりました。

今までは6,5cm。ALIENでは6cm。

それに合わせて、サドル高も変えました。

今までの73.5cmから、74cm。

今日、60キロ乗りましたが、実に良い感じでした。

今までのように腰が痛くならないし、ケツの座りも良いし、今まで少し遠く感じたハンドルもちょうど良い感じでした。


今日は平地巡航しかしませんでしたが、ヒルクライムはどうでしょうか。
ぶっつけ本番、乗鞍で検証ということになりそうです。

あと、BB。
色々訳ありで、ピンクになりました。


中心部がピンク。妙になまめかしい感じです。気に入りました。

リアディレイラーの調整は今一でしたが、ポジションは大満足でした。

乗鞍の参加証も、今日届きました。

バイクは準備万端ですが、エンジンが整いません。どうしよう・・・・。

2011年8月14日日曜日

メンテナンス

この土日、乗鞍2週間前のトレーニングに行くつもりでしたが、土曜日は義父、義母お墓参り、今日の日曜日は娘の部屋のエアコン入れ替えで、中途半端な時間しか取れませんでした。

この中途半端な時間を利用して、、以前からやろうと思っていた、シフトケーブル、ブレーキケーブルの交換を実施しました。

実は、鳥海山の豪雨の中の下山後、後ろのブレーキの引きが渋くなり、とても気になっていました。

それと、シフトワイヤーのアジャスターが旧105のアジャスターを流用していたため、精度が今一で、いつか変えようと思っていました。

しかし、シフトもブレーキも、アウター、インナーを両方交換するとなると、非常に手間がかかります。

また、大事な乗鞍を前に、今、非常にスムースに動いているシフト系をいじってしまって良いものか、結構悩みました。

でも、今年のヒルクライムの最終戦を、心置きなく楽しみたくて、ついにすべて交換しました。

ブレーキのインナーケーブルを引き抜いて、びっくりしました。

錆びてます。

後ろブレーキの引きの渋さは、これが原因でした。

張り替えたら、見違えるようになりました。


★ワイヤー交換のポイント。

①アウター、インナーワイヤーとも、必ず、精度の良い専用のワイヤーカッターで切断する事。

②切断した、アウターケーブルの断面を、丁寧にやすりがけして、断面と形を整える事。

③アウターケーブルの長さは、取り回しに影響が出ない最短の長さにする事。

④アウターケーブルのライナーチューブに、良質の潤滑材を封入する事。


これで、ブレーキ、シフトのスムースな動きが約束されます。

両方とも、消耗品ですので、2年に1回くらいの交換が必要かも知れませんね。

ちなみに、真田幸村号は、ブレーキ、シフトとも、10年くらい交換していませんが、何の問題も無く、恐ろしいほどスムースに動いています。

野武士のような素晴らしい根性です。



来週は、乗鞍1週間前。

来週こそは土日、トレーニング三昧とします。

いっそ、乗鞍、試走に行っちゃいましょうか。

2011年8月13日土曜日

郷愁

今から40数年前、日本は高度成長期の真っ只中にありました。

私がちょうど小学校の3年生くらいの時でした。

私の実家近く、(今住んでいる所からも至近距離です。)この団地があります。



当時、大規模団地が、庶民の憧れの的でした。

今までの「ちゃぶ台」での食事から、「ダイニングキッチン」での食事に移行していく最初の場面でした。

私の実家近くには、このような郊外型の大規模団地が数多く建設され、当時、天皇陛下も視察に来られるほどのニュースでした。

幼心に、ピカピカに輝く団地を見上げ、そこに暮らす人々に想いを馳せた事を微かに覚えています。

時が経ち、いつしか庶民の憧れだった団地は、老夫婦の暮らす、暗い集合住宅のイメージに変化して行きました。

そして今、いつも、丘の上のこの団地を見上げ、憧憬の想いを抱いた建物は、解体を待つ廃墟となっています。


ひとつの時代の終焉です。

ひとつひとつの窓に、輝く人生、輝く生活がありました。
子供の遊ぶ声が絶えない空間がありました。

幾世帯の人々が、ここから日本の高度成長期の担い役として毎日家族に見送られ、仕事に向かったのでしょうか。

末期には、その繁栄の名残もありませんでした。

私が通勤で使っているバス停は、この団地の前にあります。

解体を待つ、主のいなくなったこの建物を見ると、胸が締め付けられる想いがします。

やがて、近代的な集合住宅に建て変わるでしょう。

しかし、あの頃の言いようの無い高揚感、期待感は望むべくも無いでしょう。

建物ではないのです。
時代なのです。



唯一残っている団地商店街。
私の女房は、毎日、この商店街で買い物をしています。


団地の診療所です。かろうじて、まだ営業しているようです。


独立形の団地。憧れでした。


子供の声が絶えて久しい保育園。50年近い歴史の中で、幾人の子供たちが巣立ったのでしょう。


団地と幸村君。今日は、この団地の西友でビールを買って、このベンチで飲みました。




次の世代を担う子供たちは、50年後、今の時代をどのように回顧するのでしょうか。

私たちの世代の責任です。

2011年8月8日月曜日

荒サイで色々

今日は、トレーニングと言うよりも、先日来、色々入れたり、塗ったりしたものの効果を検証するために、荒サイに向かいました。


まず、コンタクトレンズ。

54年の人生で始めて使います。
当然遠近両用。

二週間ほど前に購入したのですが、まだ慣れていないので、自転車に乗るときは付けていませんでした。

遠近両用といっても、手元はぼやけます。
メガネをかけて手元を見るよりは、はるかに楽ですが、細かい資料とか参照する時は、つらいものがあります。

仕事中は外していました。

今日、はじめてコンタクトで自転車に乗りました。

結果はすばらしいものでした。

サイコンもばっちり見えますし、遠くもストレスなく見えます。違和感も全くありませんでした。
以前、度入りのサングラスをかけていた時は、サイコンの文字がほとんど見えませんでした。
自転車に乗る時のためにコンタクトが欲しかったので、すごく嬉しいです。
これで、お気に入りのサングラスがかけられます。


で、そのサングラス、数年前、CAAD9と同じ頃購入したのですが、あまりベンチレーション機能がなく、顔にピッタリ吸い付くような感じになります。
当然、夏も冬も曇ります。

何とかしたくて、、コレ。


メガネ用曇り止め「C-JET・S」メガネ屋さん(パリミキ)で買いました。750円。

これがまたすばらしい!

どんなに汗かいても、どんなに暑くても曇りませんでした。
いつでもクリア。サングラスしている事すら忘れるほどでした。
これも大成功。


さて、次は、いよいよBB。

TOKENのTK877EX。

気持ちが全く違いました。
音も無く、くるくる気持ちよく回りました。
(以前より、軽く回るか、なんて、全然わかりません。あくまで「気持ち」です。)

精神衛生上、大変な効果だと思います。

でも、脚のへたれ具合は、以前と全く変わりませんでした。

残念!


そんなこんなで、荒川を鳥羽井沼まで行って、折り返してきました。約100キロ。

夏草ボウボウ。


灼熱地獄。

秋ヶ瀬まで戻って、カキ氷の出店でカキ氷買うはずが、何故か手にはビールがありました。


彩湖を2周して、木陰でゆっくり休んで、帰宅しました。



来週、再来週は、乗鞍のトレーニングモードに入ります。